■FAQ■[よく聞かれる質問]


Q1
禅とはどのようなものでしょうか?
A1
 禅は、長い東洋文化の伝統の中で磨き上げられてきた「人間形成の道」です。
 禅は、特定の信仰(何かを拝む等)・教義や所依の経典をもたず、また、科学の原理に違背するようなもの(呪術的なもの、霊魂など)に心の支えを求めません。
 禅は、なぜ生きているのかより、むしろ「どのように生きるか」に注目し、行を重んじます。それは何かを学ぶことからは得られず、個人が自分に向かってその心の本体を明らめ、自分の心を自分の手に取り戻すことにより叶うことであるとされています。それによって一人一人がかけがえのない自らの尊い命をかみしめ、ひいては正しく、楽しく、仲のよい世界の建設に向かって歩みを進めてゆく道につながります。
 さらに禅には、仏々祖々が苦心して伝えて来た珠玉の法財が秘められており、独立独歩の見性悟道の道はどこまでも味わい深い道です。


Q2
居士禅(こじぜん)とは何ですか?
A2
 居士とは非出家者、つまり在家の者のことをいいます。在家ですから、実社会にあってはそれぞれの職業を持っています。もちろん学生や、主婦の方も含まれます。出家者である専門の雲水修行者が、僧堂において雲水の立場から修行を行っているのに比べ、居士禅では、在家の人達が主体であるために、正式に僧籍を持つ者以上に社会に密着した姿で修行を行うことになります。居士禅では、実社会の中にあってなおかつ純粋に自己確立を目指すことが求められ、それによって自分に安心を与えるとともに、修行によって悟り得た徳力を各自の領域、職域において自然に発露していくことで社会に貢献することが目標とされます。
Q3
坐禅道場と言うと、何か敷居の高いような気がするのですが?
A3
 確かに初めての方の中には、禁欲的で、俗世間から離れたイメージの方もおられるかもしれません。しかし、人間禅道場は居士禅の専門道場としての長い伝統の中で、皆が学生生活・社会人生活を送りながら坐ってきた道場です。確かに摂心会ともなれば厳しい雰囲気の中で行われます。しかし、とりあえずは毎週の水曜静坐会に参加されてはいかがでしょうか? 初めての方も抵抗なくできるでしょう。
Q4
坐禅をやる意義とは何でしょう?
A4
 人間は考える生き物なので、「何故生きているんだろう?」とか、「深い部分で人と関わって行くにはどうすべきか」とか、「善悪とは?因果とは?何だろう」とか、「死んだらどうなるのか?」とか、色々と疑いが出てきます。また、現在を生きているはずなのに、過去を想い、未来を想い、これらに捕われて身動きが取れなくなってしまうこともあります。禅は、自分の中にこそ注目し、これらを自らの努力で解決し、主体的に「いま・ここ」を生きていくための修行です。これは単なる観念や信仰ではなく、自ら体得するものなのです。主体的に「いま・ここ」を生きることができないと、他からの影響により色々なことで心が動き、惑わされてしまいます。かの執権北条時宗は、無学祖元国師の指導を受け、禅を修めながら国難を舵取りしたと伝えられています。
Q5
誰でも参加できますか?
A5
 もちろんです。年齢・性別・国籍・宗教などの参加制限は一切ありません。(キリスト教の方が、坐禅をすることで、信仰を深めている例もあるほどです。)
Q6
どのような方が参加していますか?
A6
 参加者の年齢・職業は本当にバラバラです。年齢も20代から70代まで、あらゆる世代です。ただし、八王子は大学が多いこともあって、学生から坐禅を始める者も多く、他の道場に比べて20代・30代の比率が高いです。余談ですが、学生時代に坐禅を始めるのは特に意義深いです。理由として、学生時代は「自分が何に向かってどう生きていくべきなのか?」「自分は一体何なのか?」を強く考える時期であり、比較的時間と自由があるこの時期に、これら「自分の軸」を確立しておくことは、本当に重要だからです。
Q7
費用はどのくらいかかりますか?
A7
 水曜静坐会はその都度200円をいただきますが、入会金・月謝等はありません。摂心会では、参加費1500円(学生は無料)と食費(1回300円)がかかります。
Q8
坐禅とは、具体的にはどんな事をするのですか?
A8
 正しい坐禅の体勢を作った後、数息観を行います。数息観とは静かに自分の呼吸を勘定する修養の方法で、雑念を交えずにひたすら数息三昧(すうそくざんまい)になる事を目指します。心に次から次へと沸き起こる雑念には誰もが手を焼きますが、ここで養い得た集中力・素直な心を以って日常生活を自分らしく、正しく、楽しく送っていくことを目指します。
Q9
よく「無の境地」などと言われますが?
A9
 これはテレビや雑誌などでよく使われ、誤解をされがちですが、坐禅とは無念無想などという「ボンヤリ」を目指すものではありません。前述のように「数息観(すうそくかん)」を行い、雑念を克服し、正念を取り戻そうというものです。
Q10
棒で叩いたりするのでしょうか?
A10
 助警(じょけい:警策という平べったい棒を持った人)が廻ってきた時にその前で合掌すれば叩いてもらうことができますが、無理やり叩かれることはありません。
Q11
坐禅はどのくらいの時間行うのですか?
A11
 通常、線香1本分、約45分を一炷香と呼び、一回の坐禅の長さの基本としています。しかし初心者の多いときは、20分や30分にする配慮もなされています。
Q12
坐禅の他にはどんな事をするのでしょうか?
A12
 摂心会では坐禅の他に、作務と言いまして草抜きや掃除などを行うことを通じて定力を養う修行や、読経なども行います。また毎週の静坐会終了後にはお茶を飲みながらの座談もあります。
Q13
いわゆる禅問答のようなことはするのでしょうか?
A13
 老師に入門を希望し、かつ許された場合にはいわゆる禅問答と言われるような「公案」を授かり、摂心会の最中に老師に参禅する機会が得られます。しかしながらこれは定例静坐会では行いません。

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