私は農村地帯で生れ、育った為か、農業に興味を持っている。植物の小さな種子を大地に撒くと水と太陽熱の恵みを受けて発芽し、ゆるやかな速さで成長し、やがて花が咲き結実して次代の種子を作る。 この天地自然の営みに私は深い興味を覚え、毎年近くの農地に各種の野菜を栽培している。 この大いなる大地の土とのかかわりの中で、大地に対する自己の存在が現実に今、ここに、このようにあるのだという感慨を覚えるのである。 一日の仕事を終えて草の上に腰をおろし、丹沢山の頂きに夕日が没しようとする景観に対した時、「天地と我と同根、万物と我と一体」という実感が湧き肚の底からの幸福感に打たれる。これが坐禅修行を続けて来た恩恵であろうかと思われる。
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